音域を測るアプリ|自分の音域がわかるアプリの選び方【iPhone/Android】
自分の声の音域を測るアプリは「最低音〜最高音を自動判定」「結果を音名で出す」「そのままカラオケのキー選びに使えるか」で選ぶと失敗しません。iPhone/Android対応の代表アプリを機能で比較し、測ったあとの選曲・キー設定・音域を広げる使い方まで案内します。

自分の声の音域(いちばん低い音〜いちばん高い音)を測るアプリは、「低音〜最高音を自動で判定してくれるか」「結果を mid1C・hiA のような音名で出してくれるか」「その結果をそのままカラオケのキー選びに使えるか」の3点で選ぶと失敗しません。
音域を測るアプリは大きく分けて、マイクに向かって発声するだけで最高音・最低音を出す「専用の測定アプリ」と、リアルタイムで音名を表示する「音程モニター型」、歌える曲の登録で音域を絞り込む「選曲支援型」の3タイプ。
この記事では、iPhone・Android で使える代表的なアプリを実際の機能で比較し、測ったあとの使い方まで案内します。
なお、ここで扱うのは「声の高さの幅(音域)」を測るアプリで、「歌った音程が合っているか」を見る音程チェックとは別物です。音程が合っているかを見たい方は、目的が異なるので選ぶアプリも変わります。
また、特定の曲が原キーで歌えるかを調べたい場合は、曲の音域を調べるアプリで曲側の音域の調べ方を解説しています。
音域を測るアプリで分かること|「3つの数字」
音域を測るアプリで分かるのは、基本的に次の3つの音です。
- 地声の最低音:無理なく出せるいちばん低い音
- 地声の最高音:張り上げずに出せる地声の上限
- 裏声の最高音:ファルセットまで含めた高いほう
この3つを音名(例:最低音 mid1C=C3、地声最高音 hiA=A4)で押さえるだけで、「自分の声はどのくらいの幅があるのか」「原曲キーが高すぎる曲はどれくらい下げれば届くのか」が判断できるようになります。逆に言うと、アプリを選ぶときはこの3つを音名で返してくれるかが最初のチェックポイントです。
周波数(Hz)だけ出て音名が出ないと、カラオケのキー設定に翻訳しづらくなります。
mid1C・hiA といったカラオケ独特の音名表記の読み方や、実際に測る手順は「音域測定のやり方」で4ステップにまとめています。この記事は「どのアプリで測るか」に絞って解説します。
測る前に押さえたい3つのコツ
アプリの精度以前に、測り方で結果は変わります。詳しくは前述のやり方ガイドに譲りますが、最低限これだけは押さえてください。
- 喉を軽く温めてから測る:起き抜けや無音の状態からいきなり測ると、本来より狭く出ます。ハミングやリップロール(唇を震わせる)を1〜2分してからのほうが安定します。
- 地声と裏声を分けて測る:多くのアプリは「いちばん高い音」をひとまとめにしがちですが、地声の最高音と裏声の最高音は別に控えておくと選曲で役立ちます。
- 限界まで無理に押し上げない:喉に力が入る一歩手前で止めます。無理に出した音は再現できないうえ、喉を痛めます。
静かな部屋で、スマホの内蔵マイクに口を近づけすぎない距離(20〜30cmほど)で測ると、環境ノイズや音割れを避けられます。
音域を測るアプリの比較【iPhone/Android】
代表的なアプリを、測り方・結果の出し方・料金・対応OSで比較しました(2026年10月時点の公開情報より)。料金や仕様は変わることがあるため、最新は各ストアでご確認ください。
| アプリ | 測り方 | 結果の出し方 | 料金 | 対応OS |
|---|---|---|---|---|
| ボイモ | 自分の録音をお手本と聴き比べ、近い声のタイプを選ぶ(音域は測りません) | 声の症状タイプ+弱点に合った専用レッスン | 有料(金額は各ストアの購入画面に表示) | iOS・Android |
| あなたの音域測定します(CRI・ミドルウェア) | ガイド音に合わせて最低音・最高音を発声 | 最高音・最低音・音域をグラフで表示、結果を共有可 | 無料 | iOS(iPhone) |
| utaco(ウタコ) | 約10秒の発声で目安の音域を出し、歌えた曲を登録して精度を上げる | 音域に合う曲と、歌いやすいキーの提案 | 基本無料(プレミアムは月300円・年2,500円) | iOS(iPhone/iPad) |
| Vocal Pitch Monitor(ボーカル音程モニター) | 低音〜高音を出しながらリアルタイムで確認 | 出している音を音名でリアルタイム表示(C2〜B7) | Androidは無料/iPhoneは300円(買い切り) | iOS・Android |
あなたの音域測定します(CRI・ミドルウェア)
「とにかく最高音・最低音の数字だけ知りたい」人にいちばん素直に合うのが、専用の測定アプリです。性別を選んでスタートし、ガイドのお手本音に沿って低い声・高い声を出すと、最高音・最低音・音域がグラフで出ます。
無料で、対応しているのは iPhone です。結果をそのままメモしておけば、選曲やキー設定の土台になります。シンプルなぶん「次に何を練習すべきか」までは教えてくれないので、測定に用途を絞って使うのが向いています。なおApp Storeの評価は2.1(221件、2026年10月時点)と高くないので、結果は目安として使うのがおすすめです。
utaco(ウタコ)
utacoは、約10秒の発声で目安の音域を出したうえで、「歌えた曲を登録するほど音域の判定が詳しくなる」タイプです。音域に合うカラオケ曲を探せて、原曲キーのまま歌うか、キーを変えるかの提案もしてくれます。
基本機能は無料で、プレミアムパスは月300円・年2,500円です。「測ること」より「歌える曲を探すこと」が目的の人に向いています。最低音・最高音そのものをピンポイントで知りたい場合は、専用の測定アプリと併用すると確実です。
Vocal Pitch Monitor(ボーカル音程モニター)
自分で低い声・高い声を出しながら、画面に出る音名を目で確かめて測るタイプ。マイクから入った音の高さをリアルタイムで折れ線に描き、いま出している音を C2〜B7 の音名で表示します。
iOS・Android に対応し、Android版は無料(広告あり)、iPhone版は300円の買い切りです。自動で「はい、あなたの音域はここまで」とは出ませんが、そのぶん自分のペースで「どこまで下がるか・上がるか」を確かめられます。音程練習にも使えるので、1本で長く使いたい人に向いています。
測ったあと、どう使うか
音域は測って終わりではなく、選曲とキー設定に翻訳して初めて意味が出ます。
- 自分の音域に合う曲を選ぶ:測った最高音・最低音の範囲に収まる曲は、原曲キーのままでも無理なく歌えます。音域つきで曲を探せる「カラオケで歌いやすい曲21選」を、自分の数字と照らし合わせて選ぶと外しにくくなります。
- 高すぎる曲はキーを下げる:歌いたい曲の最高音が自分の地声最高音より上なら、その差の半音ぶんだけキーを下げれば届きます。数字からキー設定を出す考え方は「自分の音域の調べ方」にまとめています。
- 足りないなら音域を広げる:いつも同じ高さで頭打ちになるなら、高音・低音それぞれの伸ばし方があります。地道な発声練習で少しずつ広がるので、「音域の調べ方と広げる方法」を参考にしてください。
つまり、音域を測るアプリは「今の自分の声の幅を知る入り口」であって、そこから「合う曲を選ぶ/キーを合わせる/幅を広げる」という次の一手につなげるのが本来の使い方です。
「音域が狭い」「高音が出ない」は、発声のクセが原因のこともある
測ってみて「思ったより音域が狭い」「高音がすぐ苦しくなる」と感じたとき、それは生まれつきの限界とは限りません。高い音を出そうとして喉ごと張り上げてしまう・力んでしまうといった発声のクセが、本来出せる音域にフタをしているケースがよくあります。この場合、必要なのは「もっと頑張って高い声を出す練習」ではなく、力みを取る練習です。
自分の声のクセは、録音して客観的に聴き返さないとなかなか気づけません。まずは「あなたの声のクセはどのタイプ?4つの症状と直し方【セルフ診断】」のセルフ診断で、張り上げ・力み/裏返り/弱い・息っぽい/仕上げのどれに近いかを確かめてみてください。録音アプリの選び方は歌の練習に使う録音アプリの選び方で比較しています。
録音した自分の声をお手本と聴き比べて、弱点に合った練習につなげられるアプリに ボイモ があります。声を「張り上げ・力み/裏返り/弱い・息っぽい/仕上げ」の4つの症状タイプのうちいちばん近いものを選ぶ方式で(アプリが自動で判定するものではありません)、選んだタイプに合わせて専用レッスンが自動で決まります。
さらに「目指す音」がわかるお手本音声と聴き比べながら練習できるので、音域測定アプリが返す数字の“先”——なぜその音で頭打ちになるのか、どう直すのか——に踏み込めます。
音程が合っているか(点数)だけを出す多くのアプリと違い、「次に何を練習すべきか」まで出るのが差です。iOS・Android の両方に対応しています。

- iOS:App Store
- Android:Google Play
診断や測定に特化したアプリを含め、独学のボイトレに使えるアプリを幅広く見比べたい方は「ボイトレアプリおすすめ10選」も参考にしてください。
まとめ|まず測って、次の一手につなげる
- 音域を測るアプリは「最低音〜最高音を自動判定」「結果を音名で出す」「そのままキー選びに使えるか」で選ぶ
- 数字だけ欲しいなら専用の測定アプリ、選曲まで欲しいなら選曲支援型、自分のペースで確かめたいなら音程モニター型
- 測った数字は、合う曲選び・キー設定・音域を広げる練習に翻訳してこそ意味が出る
- 「音域が狭い」「高音が出ない」の裏に発声のクセがあることも多い。気になったら録音して声のタイプを診断してみる
本記事はボイモマガジン編集部が2026年10月時点の公開情報をもとに作成しています。料金・機能は変わることがあるため、最新は各ストアでご確認ください。喉に痛みや違和感が続くときは無理をせず、耳鼻咽喉科など専門医にご相談ください。



