アイナ・ジ・エンドの歌い方の特徴|「オーケストラ」の湿度感とエッジボイス
アイナ・ジ・エンドの歌い方の特徴は、「オーケストラ」の湿度あるハスキーボイスと「革命道中」サビ前のエッジボイスによるザラつきです。

アイナ・ジ・エンドの歌い方の特徴は、息をまとった湿度のあるハスキーボイスを基調にしながら、感情の高まりに合わせて声帯(喉にある、息の通り道をふさぐ二枚のヒダ)をざらつかせるような、エッジボイス寄りの発声を差し込むところにあります。
BiSHの代表曲「オーケストラ」と、ソロ活動で歌った「革命道中 -On The Way-」を例に、その歌い方のしくみを見ていきます。
「オーケストラ」を支える湿度のあるハスキーボイス
「オーケストラ」全体を通して耳に残るのは、乾いたかすれではなく、吐息をまとった湿り気のあるハスキーな声質です。これは声帯をぴったり閉じきらず、わずかに息を漏らしながら鳴らす発声に近い音色に聞こえます。
その一方で、声を強く鳴らす場面では一転してカラッとした、エッジボイス寄りのざらつきが顔を出し、母音ひとつの中でも声の質感が変わることで、メロディの起伏とは別の感情の揺れが生まれているように聞こえます。
なお、エッジボイスとは、声帯を軽く閉じて低くプツプツ鳴らす声(ボーカルフライ)のことです。この記事では、それに近いざらついた質感の声を「エッジボイス寄り」と呼んでいます。
表現力豊かなビブラート(声を規則的に揺らす技法)の強弱や、あえて声を崩す・震わせるといった歌唱も、この曲の情感を支える要素です。→ エッジボイスの出し方3ステップ / ビブラートの出し方3ステップ
「革命道中 -On The Way-」の歌唱を映像で聴き比べる
曲の出だしとサビ直前で声のざらつき方がどう変わるか、聴き比べてみてください。
「革命道中 -On The Way-」サビ前の声のザラつき
ダンダダン第2期オープニングテーマとして歌われた「革命道中 -On The Way-」では、曲の出だしやサビに入る直前で、声をざらつかせるエッジボイス寄りの発声が聞こえます。この一瞬のざらつきが、ヒリついた緊張感を生んでいるように聞こえます。
さらに、拍の頭よりわずかに後ろへ声を溜めて乗せているようにも聞こえ、静かなパートは柔らかい声、サビやクライマックスにかけては声量とシャウトに近い強い発声へと段階的に切り替わっていきます。ロック的な力強さがありながらも、声を張り上げるだけで終わらず繊細さが残るのが特徴です。
なお、この記事はアイナ・ジ・エンドの発声技術の解説です。
「革命道中 -On The Way-」を自分が歌えるか——最低音・最高音がどのくらいで、カラオケでキーをいくつ下げればいいのかを知りたい方は、「革命道中 - On The Way」(アイナ・ジ・エンド)の音域とカラオケのキー目安を参照してください。
真似するときは喉への負担に注意
こうしたざらつきや力強い発声は、声帯をコントロールする技術の積み重ねの上に成り立っています。→ 声帯閉鎖のやり方|声帯の締め方・閉じ方のコツと鍛え方
真似する際は、喉全体を締めつけて無理に声を歪ませたり、息の支えがないまま張り上げたりしないよう気をつけてください。ヒリヒリする、声がかすれるといったサインが出たら、無理をせず休むことが大切です。
憧れの歌い方に近づくには、まず自分の声のクセを知る
湿度のあるハスキーボイスも、ざらつかせるエッジボイス寄りの発声も、声帯の閉じ方を細かくコントロールできて初めて安定して使える技術です。ただ、自分の声帯の閉じ方が「弱すぎる(息っぽい)」のか「強すぎる(締まりすぎ)」のかは、自分の耳だけでは正確に判断しづらいものです。
歌の練習アプリ「ボイモ」は、自分の録音とお手本を聴き比べて、いちばん近い声のタイプを選ぶと、そのクセに合わせたレッスンが自動で決まります。憧れの歌い方に近づく第一歩として、まずは自分の声のタイプを知るところから始めてみてください。→ あなたの声のクセはどのタイプ?4つの症状と直し方【セルフ診断】



